食人族

ルッジェロ・デオダート監督のイタリアのホラー映画です。公開当時は人食い、グロ、ドキュメントか?ヤラセか?など話題騒然でした。
内容はアマゾンのジャングルに探検ににいった一行が行方不明になります。そして一行を探しにいったメンバーが原住民の持っているビデオテープを発見します。

そして帰ってビデオテープを再生すると、探検隊の非道極まりない行為ばかりが映し出されます。カメを殺し、家畜を殺し、原住民を襲い、家を焼き払います。そして怒りの頂点に達した原住民達に襲われ彼らは殺されます。公開当時はこのビデオが本物として報道されていました。当然ヤラセですけれども。

さて、この映画のどこが素晴らしいか。まず一つ目はこんな内容ながらバックに流れる音楽はやさしい綺麗なメロディラインで、完全なアンマッチ。このコンビネーションがたまらなくいいのです。

そして二つ目は後に大ヒットする「ブレアウイッチプロジェクト」や現在では当たり前になったPOV(ポイント・オブ・ヴュー)といわれる人間の目線で撮影される方法で撮られた探検隊一行のビデオの手法です。カメラブレが激しく、見るものを酔わすほどですが、当時はいかにもドキュメントという映像でした。

公開当時は内容が内容だけに、このPOVは話題にはならなかったですが、探検隊行方不明→捜索隊が彼らのビデオ発見→再生(POV)→本物か?という構図を成立させるのに凄すぎる手法でした。単なるヤラセのグロ映画では片付けられない作品です。この映画を知らない人たちが「ブレアウイッチプロジェクト」を見て驚愕したように、当時見た私の心境はまさに頭から離れないカルチャーショックでした。今でも年間100本くらいDVD等を見ていますが、カルチャーショックを受けた映画はありません。

この映画の凄いところは観客を驚かす、だます、ショックを与えるにはどうしたらいいかを追求したことだと思います。
このルッジェロ・デオダート監督は似たような映画は沢山撮っていますがPOVを使ったのはこれだけです。私が考えるのに、この監督はこの映画で自分を出し切ったのではないか?と思っています。常にひとのやらないこと、出来ないことをやってやろうという気持ちの大切さを感じました。”

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